★☆ワーグナー「ローエングリン」～抜粋 吹奏楽楽譜セット☆★

商品説明 「ローエングリン」を味わいつくす！


「ローエングリン」と聞いて 思い出すのは「第３幕への前奏曲」でしょうか？
吹奏楽ファンなら「エルザの大聖堂への行列」も忘れられません。
しかし、この２曲が「ローエングリン」を代表する曲かと云うと、そうでも無いのです。
「ローエングリンの動機」も出てこなければ、重要な「聖杯の動機」も「禁問の動機」も
出て来ません。逆に、この２曲を構成する主題は他の部分には殆ど出てこないのです。 (＊１)
実は「第３幕への前奏曲」の、あの、いかにも「白鳥の騎士」と云った趣の主題 (＊２) は
他の部分には一切出てこないのです。
では、歌劇「ローエングリン」はつまらない曲なのか？．．．そんな訳はなくて、映像、台詞を
とってしまって音楽だけにしても十二分に楽しめ、退屈する事の無い名曲だと言えるでしょう。

と云う訳で、今回御紹介するのは
ワーグナー「ローエングリン」より抜粋 吹奏楽楽譜セットです。

「第１幕への前奏曲」～Vorspiel Akt １～
同時代を生きた音楽家、リスト、ベルリオーズ、チャイコらに絶賛され、音楽的な評価が非常に
高く、オーケストラのレパートリーとしては定着しているこの曲も吹奏楽で演奏されたと云う話は
聞きません。静かに始まり「聖杯の動機」により進行して行きます。金管が入って来て高揚する
部分の感銘は無類であると言えるでしょう。演奏時間、約８分。

「響け、勝利の歌よ！」～Ertone! Siegesweise～
第１幕３場からの抜粋です。ローエングリンの登場～軍令使による決闘の宣誓～
王の祈り～決闘による神明裁判～エルザの感謝と勝利の歌の順に演奏されます。
重厚かつ感銘深い部分(王の祈り)や劇的な部分(決闘による神明裁判)に事欠かない曲です。
オーケストラの演奏会用レパートリーに成っていないのは独唱６名と合唱が必要と云う、コスト的
問題と思われます。勿論、本編曲は通常の編成(＊３)で演奏出来ます。左右舞台袖に各２名の
ファンファーレ隊が参加し視覚的効果も高く成っています。他の曲でも活躍するファンファーレ隊
ですが、この曲では終盤に声楽独唱者のパートも受け持ち華やかに盛り上げます。
「勝利の歌」は「ローエングリンの動機」を主に構成され、その魅力を堪能する事が出来ます。
演奏時間、約１２分。

「朝の喇叭が我らを呼ぶ」～In Fruh"n versammelt uns der Ruf～
第２幕３場の導入部分の音楽です。この曲も２群にわかれたファンファーレ隊が活躍します。
冒頭の部分は塔上で演奏される朝の合図のファンファーレが遠方の塔と呼び交わす情景で
一群のファンファーレ隊がバンダで演奏します。夜が明けて活気付いた部分は、本来２群に
分割された男性合唱が活躍する部分です。どの様に編曲されているかは試聴サンプルにて
御確認ください。演奏時間、約５分。

「エルザの大聖堂への行列」～Elsa"s Prozession zur Kathedrale～
第２幕４場の導入部分を構成する音楽に終結部を付加した曲です。ルシアン・カイエ(＊４)による
歴史的名編曲が存在するこの曲を今回の曲集に組み込むかは葛藤の有った所ですが、避けて
通る訳にも行くまい．．．との事で採用しました。原曲ではクライマックスで邪魔が入って中断(＊５)
してしまう為、カイエは自作の終結部を付加しています。今回はカイエ版とは異なる、緩徐楽章と
しての役割に相応しい終結部を原曲の他の部分よりコラージュして付加しました。
演奏時間、６～７分。

「第３幕への前奏曲」～Vorspiel Akt ３～
言わずと知れた「第３幕への前奏曲」です。オーケストラの演奏会では「禁問の動機」を用いた
終結部を付加される事も多い様ですが、今回は続く第３幕３場の音楽を導入する為に(アタッカ)
２場終盤の音楽を加えました。ファンファーレ隊とトロンボーンのコラールが演奏します。
アンコール等で単独で演奏する場合は。「歓呼の動機」(＊２参照)の最後の主和音を伸ばして
曲を終わるのも良しだと思います。演奏時間、約４分。

「さらば！我が愛しき妻よ」～Leb wohl, mein susses Weib !～
第３幕３場からの抜粋です。遠征軍の集結～名乗りの歌～白鳥の歌、さらば！我が
愛しき妻よ～オルトルートの古き神々の復讐、終曲の順に演奏されます。
「遠征軍の集結」の部分は原曲でもファンファーレ隊と管弦楽で演奏される場面転換の
間奏曲的部分で勇壮な行進曲です。
「名乗りの歌」は素性を隠していたローエングリンがエルザの問い(禁問)によって素性を語り
出す部分の音楽です。「聖杯の動機」に乗せて静かに語り出し(T-Sax)、遂に自らの名を名乗る
部分では木管、ホルンのユニゾンが主題を演奏、金管、ティンパニの和音がアクセントを付け
劇的に盛り上がります。
「白鳥の歌」 迎えに来た船を曳く白鳥に語りかける優しい調子の歌(Fl→Eup)に始まり、
エルザに語りかける部分では感極まって(Ｈｒｎ)高揚します。
「さらば！我が愛しき妻よ」 エルザに身の護りとして角笛、剣、指輪を手渡す部分から
感極まり最期の別れを告げる部分です。(Trb) 高揚したまま「古き神々の復讐」に続きます。
「古き神々の復讐」は悪役である魔女オルトルートが去っていくローエングリン及び一同に
悪態をつく場面の音楽です。非常に劇的な音楽が一貫して続き、最高潮に達した部分で終曲に
突入します。
「終曲」では先ず「聖杯の動機」が強奏され、オルトルートの魔術が敗れ白鳥の姿にされていた
エルザの弟、公子ゴットフリートが人間に戻る部分の音楽が演奏されます。
続いて「ローエングリンの動機」が演奏されますが、直ぐにデミュネンドしてしまうのは、去りゆく
ローエングリンの象徴でしょうか。エルザ、一同の嘆きを現す強奏の後、最後に「聖杯の動機」が
演奏され全曲を締め括ります。演奏時間、約１７分の大曲ですが４分程度の各ブロックの接続部が
イ長調、イ短調で統一されているので、カット、再編集は容易だと思います。勿体無いですが．．．

(＊１) 「大聖堂への行列」の第２主題と言える「エルザの現れの動機」が第２幕２場に
少し出てくる程度。
(＊２) ホルン、トロンボーン等で演奏される勇壮な主題。「歓呼の動機」と呼称している
場合も有るが、他の部分に出て来ないので意味は無い。
(＊３) ファンファーレ隊はトランペット４名(３名の部分も)で構成されるが、これらが必要な
場合は本来のトランペットを２本に制限し、コルネットパートを休みにしている為、
６名で演奏可能に成っている。演奏効果を犠牲にする所でないのは試聴サンプル参照。
(＊４) ルシアン・カイエ（1891～1984）はフィラデルフィア管弦楽団黄金時代のバスクラリネット
奏者であった。編曲のセンスが良いのは当たり前で、超一流の音楽家だった訳です．．．
２群に分割された男性合唱が重要な役割を演じるこの曲を吹奏楽に編曲したカイエの
発想と仕事には敬意を感じます。
(＊５) 論争の場面は省略等と解説される事もあるが、実際は異なる曲調の音楽が続き４場が
終わり、５場、すなわち２幕の最後に異なる調でフルートの主題が帰ってきて「大聖堂への
行列」後半と同様に盛り上がった後に場外ファンファーレ(３×２＋４)、オルガン等が参加し
盛大に終わる。(途中で金管が威嚇する様な調子で「禁問の動機」を演奏して影を投げ
かけるが．．．) 編成の肥大と演奏効果の兼ね合いから今回は割愛した。
ちなみに本編曲の終結部は金管がハ長調の「聖杯の動機」を演奏する上で木管が
イ短調で「禁問の動機」を演奏する。原曲(２幕)の終結部では不吉な影を感じさせる
「禁問の動機」が、同様に強奏で有りながら金管のハ長調に平穏に融和している様に
聞こえる。

長文に御付き合い頂き有難う御座いました。この様に原曲に良い部分が多く全曲を演奏すると
５０分超の大曲に成ってしまいました。いつもの様に分売も可能ですのでお気に入りの部分を
演奏してください。
「第１幕への前奏曲」+「響け、勝利の歌よ！」 20000
「朝の喇叭が我らを呼ぶ」+「エルザの大聖堂への行列」 15000
「第３幕への前奏曲」+「さらば！我が愛しき妻よ」 20000
分売の場合は事前に質問欄から御申込ください。


★作曲者・曲名
ワーグナー「ローエングリン」より抜粋 オリジナル吹奏楽編曲版楽譜セット
RICHARD WAGNER Fragmente vom Romantische Oper "Lohengrin"
arr. by Y.Fleischmann
Vorspiel Akt 1
Ertone! Siegesweise
In Fruh"n versammelt uns der Ruf
Elsa"s Prozession zur Kathedrale
Vorspiel Akt 3
Leb wohl, mein susses Weib !
調性は全て原調です。

★パート編成等
一般的な市民吹奏楽団の編成を鑑み、 Cb.Cl 等は除外、Bsnが無くても何とか成る様に
編曲されています。(有った方が良いですが．．．) Sop.Saxを参加させています。
詳細は商品画像で確認してください。

★商品の形態
フルスコア、各パート譜をPDFファイルにて配布します。
基本的にEメールにて配信します。

★試聴リンク
今回はオペラの全曲版でしか聞けない部分を多分に含んでいる上に、吹奏楽編曲のイメージも
湧かないであろう事を鑑み全曲の試聴サンプルを用意しました。
全て、試聴すると５０分かかりますので、御時間の有る時にどうぞ。
リンク先をGoogleDriveに移行しました。リンクより .wma ファイルをダウンロードして
Mediaプレーヤー等でお楽しみください。

ワーグナー「ローエングリン」より「第１幕への前奏曲」
ワーグナー「ローエングリン」より「響け、勝利の歌よ！」
ワーグナー「ローエングリン」より「朝の喇叭が我らを呼ぶ」
ワーグナー「ローエングリン」より「エルザの大聖堂への行列」
ワーグナー「ローエングリン」より「第３幕への前奏曲」
ワーグナー「ローエングリン」より「さらば！我が愛しき妻よ」


下記出品中！ 右上の「出品者のその他のオークションを見る」から御覧に成れます。
ワーグナー
「ローエングリン」より 第１幕への前奏曲、「響け、勝利の歌よ！」(第１幕３場より)、
「朝の喇叭が我らを呼ぶ」(第２幕３場より)、「エルザの大聖堂への行列」、
「第３幕への前奏曲」、「さらば！我が愛しき妻よ」(第３幕３場より)
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より 前奏曲(第１幕)、第３幕前奏曲
「ワルキューレ」より 「冬の嵐は過ぎ去りて」
「ワルキューレの騎行」、「ヴォータンとワルキューレ達」
「ジークフリート」より 「ノートゥングの再生」、「ジークフリートの大蛇退治」、
「森のささやき」、「愛の二重唱」
「神々の黄昏」より 「夜明け - ジークフリートのラインへの旅」、「ジークフリートの葬送行進曲」、
「ブリュンヒルデの自己犠牲」、「終曲」
マーラー
交響曲１番４楽章、花の章
交響曲３番第１楽章、第２、３楽章、第４～６楽章
交響曲５番第１部(第１、２楽章)、第２部(第３楽章)、第３部(第４、５楽章)
交響曲１０番全曲、「大地の歌」第1楽章、「もう１つのマーラー」～リュッケルト歌曲集より
R・シュトラウス 「アルプス交響曲」(全曲)
シベリウス
「カレリア序曲・組曲」、交響詩「春の歌」、「レミンカイネン組曲」
組曲「歴史的情景」第１番、第２番＋「フィンランディア」
チャイコフスキー 「くるみ割り人形」より抜粋
ニールセン 交響曲「不滅」
ブルックナー 交響曲７番第２楽章
ビゼー 劇的序曲「祖国」

下記楽譜を【ミュージック・ベルズ】様より出版していただきました。
シベリウス
交響曲２番 第１楽章、第２楽章、第３楽章、第４楽章
バックス
交響詩「ティンタジェル」
【ミュージック・ベルズ】様Hpより購入していただけます。上記リンクからも試聴(全曲)が可能です。注意事項 本商品の販売対象は日本国内の吹奏楽団、又は前記に所属されている個人様に限らせて
いただきます。
商品はDATA(PDFファイル)です。紙に印刷された物ではありません。
編曲内容へのクレームは御容赦ください。ノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。
万一楽譜に誤植が有りました場合は御報告ください。修正版を作成、送付させていただきます。
商品の性質上、転売、貸出等は禁止させていただきます。了解の上、御購入ください。

当商品はオリジナル吹奏楽編曲版(二次的著作物に該当)であり、その著作権は編曲者に
あります。出品者は編曲者との契約に基き、本出品を行っています。 吹奏楽団様の場合はホームページ記載のEメールアドレスに送付させていただきます。
個人様の場合は所属楽団のホームページ記載のEメールアドレスに保護付きデータを送付し、
個人様にパスワードを連絡します。
著作権保護を鑑み前記手段をとらせていただいています、御理解ください。
ホームページを作成してない楽団の方、部活所属の学生の方、顧問の先生方等、事前に
質問欄より御連絡ください。対応を考えます。
こちらの商品案内は 「■@即売くん4.21■」 で作成されました。