ソニーTC-D5Mカセットデンスケ(その169) 機能動作完全 機能動作完全 調整済み SONYの最後のアナログデンスケです。単1乾電池2本を含んで1.7kgと軽く、本格的な生録に大変重宝しました。自分がこの機種を初めて入手したのは1989年の正月でした。昭和から平成に変わった頃です。自分たちの合奏の録音のために毎週持ち歩くのが苦にならない大きさと重さでした。さらに回転速度が安定しているので、ダビングなどにも重宝した覚えがあります。今回のTC-D5Mは最近入手したもので、巻き取りリールが動かないというものでした。早送りも出来ませんでした。下部を分解して調べると巻取りのためのメインベルトが伸びきっていました。新品の40φx0.95Tに交換しました。巻き取りアイドラタイアを研磨しました。これで再生できるようになりましたがスピーカーが断線しており鳴らないことが判りましたので新品のスピーカーと交換しました。早送りが出来ないのはアイドラーアームが固着しており、アイドラー軸も固着していました。両方とも分解クリーニングしてしっかり早送りできるようになりました。メカニズムはコトコト音も無く大変静かです。モニターボリュームはガリがありましたのでCAIG DeoxIT D5でクリーニングしました。録音ボリュームはガリがありませんでした。電池室や電極は大変きれいです。電池室のウレタンは交換しました。出品にあたり全機能をチェックしました。外部6V直流電源、電池（単1型2本）のいずれでも問題なく機能します。マイク録音、ライン録音、再生、早送り、巻き戻し、ノイズリダクション、テープセレクター、マイクアッテネーター、リミッターなどすべての機能が完全です。テープスピードも正確に調整しました。録音再生時ともオートシャットオフは完全です。録音再生のレベルもほぼ一致し、左右のレベルも良くそろっています。400Hz信号を0dBで録音した場合ノーマルテープもクロムテープもメタルテープも左右とも0dB～+-1dB付近で再生しました。テープによっては左右がそろわないこともありました。今は内臓スピーカーも鳴ります。ヘッドフォン端子もOKです。カウンターもメータの動きもOKです。メータ照明もOKです。現在は録音ボリューム、モニター（スピーカー）ボリュームにガリはありません。外見的にはキャストの一部、メータの上側付近に塗りの荒れなどのいたみがありますが全体的にはかなりきれいなものです。アクリル窓はほとんどキズがありません。後ろの防振ゴムの部分もきれいです。入出力端子はきれいです。ステレオにつないでグレングールドのバードのCDの録音と再生をクロムテープを使って行いましたが、大型のカセットデッキと比べても遜色のない良い音で録音再生できました。ヨゼフ・スークのヴァイオリン名曲集のCDのスピーカーからの再生音をマイクを使ってノーマルテープに録音しましたが、ノイズのないきれいな音で録音ができました。シリアル番号は#18110です。電池、ACアダプターは付属しません。クロネコ宅急便着払い60サイズでの発送を考えています。お気に召さない場合、送料落札者負担で10日以内の返品をお受けします。今後のメンテナンスも可能な範囲で対応したいと考えています。仕様などの詳細は以下をご覧ください。  http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/tc-d5m.html